建築設計◆家族の生活スタイルに合わせた建築設計
建築設計◆コンセプトは?
DIY?オーダーメイド?
家を建てるとき、一番大切なのは、そこで家族がどのような生活をするか明確にイメージすることです。
私たちが、セカンドハウスを建築・設計する際にも、最初のイメージの部分に一番時間をかけました。
セカンドハウスは、母の名義ですが、両親のほか、私たち家族と妹家族が利用します。
両親の望みは、「孫たちと一緒に楽しく遊びに来られる家」なので、3家族がそれぞれの生活の中で、セカンドハウスをどのように活用していくのか。
そこよくイメージしながら、建築・設計するようにしました。
設計は、設計士の人がやる仕事だと、思われている人も多いでしょうが、基本的な設計プランは自分たちでしっかり持って、積極的に設計に参加して口を出したほうがいいです。
設計士の人だって、一生のうちにそれほど多くの家を残せるわけではありません
曖昧なまま任されて、住んでみたら使い勝手が悪いだの、イメージと違うとか、言われるほうが迷惑です。
設計段階で、時間をかけて、構想を練れるだけ練ったほうが最後は納得いく、いい家ができます。
あきらめずに、粘り強く考えてください。
両親の希望
両親は、子供や孫、親戚や友人が集まって楽しく過ごせる場所にしたいと考えています。
誰も寄り付いてくれないような家なら、ないほうがいいということです。
私たち子供はともかく、孫たちと多くの時間を過ごしたいと考えています。
孫が子供の時代に、自然豊かなところで思いっきり遊ばせたい、との考えで、私たちとしてはとてもありがたいことです。
そのために、両親たちはもちろん、私たちも利用しやすく、孫たちも退屈しないような家でなければなりません。
理想は、0歳児から90歳までが、快適に一緒に楽しめる家。
それはそれは、難しい問題でした。
誰もが無難に楽しめる、落ち着ける家だったら、簡単なのですが、それでは結局誰も楽しめない、ただ機能的で便利な家でしかありません。
セカンドハウスに求めるものは、便利さではないですから、それぞれの年代が、それぞれの年代なりに楽しめるようにする必要があります。
多少の不便をどこまで目をつぶるか・・・実際使ってみないとわからないことが多い領域です。
家族会議
そんなわけで、まずはセカンドハウスで何をしたいのか、家族でいろいろ意見を出してみました。
家族同士の話し合いだと、みんな、ついつい相手の意見に意見を挟んでしまい、感情的になり、ときに、無意味な激論へと発展してしまうこともありました。
今思うと、真剣に話し合うこと自体に、家族の絆を深める効果があり、それはそれで、意味があったのだと思えますが、そのときは、毎晩遅くまで話し合って、結構大変でした。
まず、八ヶ岳のセカンドハウスで各人何をしたいか?各人が意見を出しました。
- 各人がやりたいこと
- ゆっくり・のんびり
- 庭いじり
- ハンモックで昼寝
- バーベキュー
- 友人を呼んでパーティやコンサートや勉強会
- スキー
- 天体観測
- 乗馬
- 蕎麦打ち
それぞれの、ニーズは、バラバラのようで似ているようで、似ているようで、同じではない、という、微妙なところです。
そりゃそうですよね。
60代夫婦ふたりの生活スタイルと、30代・40代の家族とでは、生活スタイルは、全然違います。
子供たちにしても、5才くらいまでの未就学児と、小学生、中学生、高校生・・・と成長に従って、生活スタイルや、ニーズは変化していきます。
ニーズをみても、まとまりそうにありません。
ニーズをみてみると、ほとんどが家で何かをするというよりは、あの場所を利用して何かをしたいというニーズです。
次に、何をしたいかではなく、どのような構成で利用するかを考えてみることにしました。
- 利用するメンバー
- 両親・私・妹それぞれが1家族で利用
- 2家族が利用
- 3家族で利用
- 親戚なども呼んで、4家族以上で利用
- 友人たちと2家族で利用
- 友人たちと3家族以上で利用
少しずつ、見えてきた気もします。
- それぞれのケースごとに、
- 昼間、どのように過ごすことが考えられるか?
- 着替えやお風呂をどうするか?
- どうやって、寝るか?
- トイレは? そいういうことを、念頭に置きながら、どんな家にするかグランドデザインを決めていきました。
- ログハウスがいい。
- 手入れが簡単なのがいい。
- 便利なほうがいい。
- 便利すぎないほうがいい。
親子・配偶者とはいえ、いろいろな意見があるものです。
一通り意見がでたところで、、それぞれの意見に優先順位をつけていきました。
それぞれ各人が、絶対に実現したい事項を1番、
できれば実現したい事項を2番、
それ以外を3番として、アイデアに優先順位をつけていきました。
ここで、留意したのは、優先順位の考え方です。
民主的にならないように気をつけました。
各意見について、全員で多数決で優先順位を考えるのではなく、ひとりひとりが優先順位をつけるようにしました。
例えば、全員で優先順位を決めると、6人中5人が必要ないと考えていたら、その意見は却下されます。
しかし、ひとりひとりが優先順位をつけると、6人中1人でも『絶対実現したい』といえば、その意見は採用に一歩近づくことになります。
累積投票みたいなイメージです。
ニーズまとめ
- 両親の1番は、
- ゆっくり・のんびり&庭いじり
- 子供たち家族との2家族ないしは3家族での利用
- お風呂は、家で入りたい
- 生活の中心は、1階ではなく2階にしたい
- 外壁は自然素材ではなく、メンテナンスが楽なもの
- 私たち家族と、妹家族の1番は、ほぼ同じで、
- とにかく広いスペース
- できるかぎり自然素材の家
- リビングと対面するキッチン
- 友達を大勢呼べる家
- 子供が家の中で遊べる家
- 玄関は広め
- お風呂は広め
- トイレは2箇所&広め
- LDKは2階
- 広くて、天井の高い、大きな多目的スペース
- ロフト
- 和室は1部屋以上
- なるべく自然素材
- 外装は腐食に強いこと
だいたい、こんな感じにまとまってきました。
このようなコンセプトから、セカンドハウスに必要なパーツを抜き出していくと、以下のようなパーツが必要ということになりました。
この段階では、まだ依頼先を決まっていません。
このようなコンセプトが明確になって、数ある候補の中から、ようやく依頼先が絞る作業に移行です。
どのような経緯で依頼先が決まったのかは、また別のページで書きたいと思いますが、最初に、コンセプトを明確にしておくことはものすごく大切です。
依頼先を決めた後も、この会議はたびたび行われ、結局、設計士のEさんには図面を4回書き直してもらいました。
自分たちで書いた図面は、家族全員で30枚くらいあったと思います。
設計・建築の途中で、迷ったとき、なぜそれが必要なのか、原点に帰ることができるからです。
家族の間でコンセンサスが得られているコンセプトがある。ということが重要なのです。
それは、夫婦2人でも同じです。
老後をどう過ごすか、夫は「田舎で暮らしたい」、妻は「田舎なんて冗談じゃない」よくあることのようです。
日ごろから、時間をかけて話し合うことが大切です。
基本コンセプトが明確である、それはいい家の大前提ですが、それ以上に家族とじっくり話し合う時間を持つことが、大切で意味があるのかもしれませんね。
みなさんは、家族と毎日どれくらいの時間コミュニケーションとっていますか?