依頼先選考◆いい家を建築してもらうための依頼先選び
住宅建築どこに頼む?
セカンドハウス建築、どこに頼もう?
建築基準法によると、建築とは、「建築物を新築し、増築し、改築し、又は移転することをいう」とある。
建築依頼先をどこにするか?
最初は、本当に右も左もわからず、ただ闇雲に突き進んでいました。
その中で、信頼できる人に相談をしたり、書籍や雑誌、インターネットなどで調べたりしながら、依頼先を絞り込んでいきました。
「いい家が欲しかったら、3軒は建てろ」
なんて言う人がいますが、あながち嘘ではないです。
今回、母のセカンドハウス建築に携わってみて、本当にいろんなことがわかりました。
お陰で、次回、家を建築するときには、もっといい家が建てられる自信があります。
たしかに3軒目には、自分のイメージ通りの家が建てられる気がします。
そこで、今回の経験を踏まえて、私なりにわかったことをみなさんにシェアしたいと思います。
きっと、参考になると思います。
どこに依頼すればいいの?
今回、家を建ててみて、自分なりにわかったことは、いい家が建つかどうかは、依頼先を決めた時点で、ほとんど決まってしまうということです。
私たちは、設計士事務所に設計監理を依頼し、建築を地元の工務店にしてもらいました。
ベストの依頼先の選択基準は、人それぞれ違います。
ここでは、私たちの依頼先選びのプロセスを書いていきます。
みなさんにとっての理想的な依頼先と、私たちの理想的依頼先とでは選択基準が違うでしょうが、参考になるところも多いはずです。
自分たちの場合と比較しながら、考えてみてください。
どこに依頼するかの選択肢は大きく分けて、3つ考えられます。
ひとつめは、工務店や大工さんに直接お願いするケース。
ふたつめは、デザイナーなど、設計監理をする人にお願いするケース。
みっつめは、ハウスメーカーにお願いするケース。
工務店・大工さんに依頼ケース
家を実際に建築する工務店・大工さんに依頼するケースです。
設計は、工務店・大工さんから紹介してもらうケースが多いようです。
そして、資材の購入先についても、工務店・大工さんが主導的に動いて調達してくることになります。
設計士は、工務店・大工さんが連れてきますので、大工さんが「主」、設計士が「従」の関係になります。
設計については、設計士は大工さんと気心が知れていますので、施主よりは、大工さんの嗜好が色濃く反映されることが少なくないようです。
特徴的な家というよりは、保守的なデザインの家のほうが、多そうです。
工務店・大工さん、職人としての腕についても、われわれ素人では、評判というよりは、噂の域で判断せざるを得ません。
以前あった私の祖母の別荘は、地元の大工さんに依頼したそうですが、その大工さん、地元の名士だったそうです。
それは、安心だと思ったらとんでもないことだったそうです。
まず、一級建築士の伯母が引いた図面を、読むことができなかったそうです。
そして、「昔は、そんな図面はなかったんだ〜、いいから、俺にまかせとけ!!」
と、豪語したそうですが、結局最後は、屋根のてっぺんで、部材がきれいに合わなかったそうです。
大工の技術者としての腕を、素人が見極めることは極めて難しいということです。。。
デザイナーに依頼
家を設計する人に依頼するケースです。
デザイナーが描いたデザイン・設計図を形にするために、工務店・大工、資材メーカーなどを調達してきます。
デザイナーは、施主の話を聞いて、ニーズを引き出して図面におこします。
そして、自分のデザインを形にするために、部材を調達し、工務店・大工に依頼をかけます。
デザイナーが「主」です。
デザイナーのデザインには、斬新で、ときに前衛的なものもあります。
工務店・現場などは、聞いたことのないものを材料にすることもあります。
自分のデザインを形にするうえで、現場の力が不可欠です。
実績のある、いいデザイナー・設計士であれば、過去に一緒に仕事をした気心の知れた、腕のいい工務店や大工をいくつも知っています。
こういう家なら、この大工。
ああいう家なら、あの工務店。
という感じです。
また、デザイナー同士の横のつながりで、いい大工や工務店の情報も入ってきます。
そして、何よりも、施主と施工業者との間に入って、施主の利益を守って、いい家が建てられるように努力してくれます。
ハウスメーカーに依頼
建築資材屋さんに依頼するケースです。
家のデザインや間取りは、あらかじめ決まっているケースが大半です。
実際の建築は、ハウスメーカーの子会社や提携先が行います。
ハウスメーカーの最大の利点は、モデルハウスでイメージをつかみやすいことです。
ハウスメーカーが悪いわけではないのですが、ハウスメーカーで決める人は、決断が早すぎる人が多いのではないでしょうか。
一瞬の気持ちの盛り上がりで、衝動買いしてしまう人が多いのではないでしょうか。
モデルハウスに足を運んで、こんなに素敵な家で生活できたら・・・
と勝手にイメージして、衝動買いという感じでしょうか。
おそらく、7回図面を見せられるよりも、1棟現物を見たほうが、購入意欲は高まると思います。
しかし実際は、1棟現物を見るよりも、3回図面を書き直してもらったほうが、いい家が建つと思います。
もし、ハウスメーカーを選ぶのであれば、半年くらいの時間をかけて、何箇所もモデルハウス巡りをして、相見積もりをとってじっくり検討してください。
読んでいただいて、お分かりだと思いますが、私の個人的意見は、いい家を建てるには、お気に入りのデザイナー・設計士に依頼するのが一番だと考えています。
気心が知れて、信頼できること、話をしてみて、何でも気兼ねなく話ができて、人間的に信用できる人であれば、その人のお任せするのが一番いいと思います。
依頼者・設計者・施工者の三者が、健全なチェック&バランスな関係を維持していることが、いい家作りの前提です。
工務店に依頼する場合、設計者は工務店から仕事をもらうことになります。
ハウスメーカーに依頼する場合、工務店も設計者も、ハウスメーカーから仕事をもらうことになります。
設計者からすると、工務店やハウスメーカーは、直接仕事をくれる、自分よりも力の強い人たちです。
それに対して、施主は、直接はあまり面識のない、自分より知識のない素人です。
このような場合、設計者は、誰のために都合のいい家になるように設計しようという誘因が働くでしょうか?
施主よりも、工務店やメーカーの利益を重視するのが人情だろう、と思いますよね。
構造計算書偽造も、建築事務所からの仕事の依頼がなくなる恐怖で、設計士は、偽造をしたんですよね。
すべてがそうであるというのではありませんが、私たちには、偽造や手抜きを見つける能力がないのですから、そのような危険性がないように依頼をする必要があります。
設計者が施主の立場に立って、施工業者に健全な緊張感を保ちながら、互いに情報交換しながら、気持ちよく仕事をしてもらう。
これが理想的な形だと思います
独断と偏見で言わせていただけば、いい家を作るには、信頼できるデザイナー・設計士に依頼して、任せることが一番です。
いいデザイナーを探すこと。
いい家づくりは、既にここから始まっているのです。